当店のこだわり

新潟県産は販売しません
日本一の米どころと言われる新潟県、米屋等で新潟県産の米が
売られていない店は殆どありません。
必ずといっていいほど売ってます。

新潟県産は味も美味しいですが、価格も飛びぬけています。
都道府県の区切りで、新潟県に入るか、その他の県に入るかで
取り引きされる価格が大きく変わってきます。

また新潟県の中でも特に美味しいとされる「魚沼地区」
そして、魚沼以外でも特に美味しいとされる「岩船地区」「佐渡地区」があります。
それらの地区以外は総じて「新潟県産」、業界では「平場」とか「一般」と
呼ばれたりします。
価格もそれらの地区ごとに違います。
この区分けも市町村合併などや、農協の統合などにより
田んぼは変わらないのに、名前や区分けが変わっただけで
ブランドや取引価格が変わったりしました。
(これを詳しく書けば、本が1冊出来るので、割愛します)

新潟県で作られただけで高値で取り引きされますが、
決して新潟県だけが美味しい訳ではありません。
また、新潟県なら必ず美味しいわけではありません。
新潟県の中でも評価の高い地区や、低い地区もあり、
収穫される年によって変化したりします。

産地と直接契約したり、卸会社に大変な数量単位で契約したり
しない限り、地区指定は難しく、新潟県産を仕入れようと思うと
入荷するまで新潟県のどの地区が入荷するかわかりません。
これはどの産地でも同じです。

また、ブランドが先行しているせいか、昔に比べ減ったものの、
まだ偽物も多く出回っているように思えます。
数年前まで新潟県の収穫数量の10倍が市場で販売されていると
言われていました。
現在でもよく、よからぬ噂を聞くことがあります。

当店では新潟や魚沼よりも美味しく、新潟や魚沼より安い産地を
数多く知っています。
少なくとも私はそう思い、お客様にも納得していただいています。
もちろん、それら「○○県産」という仕入ではなく、産地と契約し、
地区を限定し、さらに極力、品質の良いものだけを出荷して
いただいています。

そして、その米を新潟県産の袋に詰めて売ったりせず、
そのままの産地名で販売しています。
または、当店のブレンド米に「複数原料米」として使用しています。


というわけで、新潟県産のお米は今のところ販売しておりません。


外国産米、古米、くず米は販売しません
これは当たり前のように思えますが、意外と当たり前でもないです。
なぜなら、米穀市場にいくらでも外国産米、古米が
取り扱いされていて、春から夏にかけては国産の低価格米が
品薄になる時期でもあり、古米などの価格も
上がることがあるのです。

つまり、需要があるのです。
売れているということは、販売している業者がある。
それも少なくないということです。

当店では一切、仕入も販売もいたしません。
外国産米は近年、食味も上がってきているようですが、
以前にも書いたように、食糧自給率などの関係から
日本人は日本の米を食べるべきだろう!との観点からです。
これは私の勝手な意見であり、外国産米を全否定する
わけではありません。

古米は明らかに食味が落ちます。
匂いも出ます。
少しずつ混ぜればわからないし、価格も落すことが
できるとは思いますが、私はここに’こだわり’たいと思います。

ちょっと前に米卸の営業さんにすすめられた米が
「え?その米がそんなに安いの!?」と思い、
少しだけ試しに仕入れてみたんですが、入荷してみてビックリ!
古米でした。
そういえば、営業さんもそんなことを言っていたような・・・。
聞き逃していました。。
結局、営業さんに謝って、返品させていただきました。
(代わりに当年産をいっぱい買いましたw)

というわけで、外国産米、古米は当店では販売しません!

一部、業務用のため、当店で古米を保管しています。
業務店様の希望により、古米になる前の段階から
仕入れてあり、当店の倉庫に保管しているということです。


お米マイスターは更新しません
 日本米穀小売商業組合連合会が「お米に関する幅広い知識を
持ち、米の特性(品種特性、精米特性、ブレンド特性、炊飯
特性)を見極めることができ、その米の特長を最大限活かした
「商品づくり」を行い、その米の良さを消費者との対話を通じ
て伝えることができる者」

と認定した者に与えられるお米マイスターを当店店長も
数年前に取得しました。しかし、その試験は非常に簡単で、
誰でも取得できるようなものでした。
もちろん、取得に来ている方はほとんど意識の高い方ばかり
なのだと思いますが、取得している人のみんながみんな、
その定義にあてはまるのかな?という疑問もあり、
取得した人がみんな、同じレベルだと思われるのも抵抗が
あり、お米マイスターを極力名乗らないようにしました。

資格更新も講習を受けるだけであり、どうせ名乗らないのなら
ということで、私は更新をしないことにしました。


ことぶき米穀